馬を殺処分から守り
安心して暮らせる場所の提供を行っている
田中さんの馬への強い思い、ご支援先のステーブルリープリングさんにインタビューをした記事になります
-ホースプロジェクト3Sについて-
2019年 6月に引退馬を救う活動「動物らしく」安心して暮らせる場所を用意したいと願い「ホースプロジェクト3S」を設立しました
現在、24頭の馬たちと毎日楽しく生活しています。そのうち15頭が元々競走馬だったサラブレッドたちです
引退したサラブレッドたちをリトレーニングし、新たな馬生で乗馬や馬術馬、セラピーホースとして活躍させることに力を入れています
現在、130組以上(企業様を含む)方々にご支援のご協力を戴いております
支援金は主に、引退馬たちの食費、装蹄費、施設管理費用や新たに受け入れる馬の為の馬房増設費用や医療費などに使われます
Q1. 田中さんの幼い頃の夢、また今のご自身の夢はなんですか?
小さい頃は飛行機のパイロットとプロゴルファーでした
夢ではなく目標は、馬主として一頭でも多くの馬を所有し第二の人生を人間都合ではなく幸せに暮らせる様にすること
リープリングさんでの馬房の増築や設備を拡大させる事です
Q2. 馬や動物の1番幸せな暮らしはどのような幸せだと思われますか?
北海道など、生まれ故郷で余生を過ごす事です
その他にも、リープリングさんや乗馬クラブで可愛がってくれる(馬を愛してくれる)人と出会い、暮らせるのも馬にとって幸せです
Q3. また、安心して「動物らしく」暮らせる場所とは、どのような場所ですか?
広い放牧場(芝生)がある、生まれ故郷を思い出す環境です
北海道の牧場は広大な芝生が広がっており、馬たちが走り駆け回り、眠たい馬は芝生の上でひっくり返って寝ている
自然を感じる場所でストレスなく自由に過ごしている馬を思い浮かべてみてくださいね〜
Q4. 「シーハリケーン号」との出会いから、殺処分という現状を知ったということですが、どのように出会いましたか?
馬主の資格を取得し、東京都馬主会に入会しました
その年の内に馬を購入しないといけないのですが、楽天のサラブレットオークションでシーハリケーンを購入し、出会いました
Q5. 田中さんが、このホースプロジェクト3Sを始めようと思ったきっかけはなんですか?
25歳のときに、馬主の資格を取得しました
初めて所有した「シーハリケーン号」
大井競馬場で地方デビューしました
競馬の世界は甘くないと実感し、馬を所有することの大変さを学びました
初めて所有した馬だからこそ愛着がいっぱいで、この馬が引退したらどうなると考えました
競走馬は気性の問題で、全ての馬が乗馬に適しているとは限りません
年間約5,000頭も誕生するサラブレットのほとんどが人間の都合で殺処分されるのが現状だと知り、夜も寝れない日々が続きました
自分で活動を起こし一頭でも多く競走馬の命を救いたいと、ホースプロジェクト3Sを発足しました。
Q6. ホースプロジェクト3Sを立ち上げるにあたり、どのようなところに苦戦して乗り越えましたか?
既にTCCなど大きい引退馬保護プロジェクトがあり、私も支援していました
苦戦は支援金がまったく集まらないことでした
どのように、ホースプロジェクト3Sを知っていただけるか、悩み、競馬場の冠レースに大きく〔ホースプロジェクト3S引退馬支援活動賞〕や、弊社のEC事業で限定ラベルの消臭剤と感謝状を販売し日本全国の人に広める活動、スポーツ新聞の広告やインスタグラムなどのSNSで情報を発信し、少しずつ知名度を広げることで乗り越えました
大きく宣伝せずに口コミで広がり、細く長く続けられる活動を目指しています
Q7. 乗馬クラブの馬たちでも、実際に人を乗せられなくなると、殺処分されてしまうということを聞いたことがあるのですが、そのようなところについてはどう思われますか?
乗馬クラブの馬でも、人を乗せられなくなると全て殺処分されるわけではありません
乗せられなくなったり、歳を取った馬はセラピーホースという活動ができます
学校や老人ホームなど、たくさんの人と馬に触れ合ってもらい、人を癒すことです
Q8. 馬の殺処分のゼロに向けて、これからもさらに取り組めることはありますか?
はい!現在、リープリングさんの場房は全ていっぱいになってしまいました
スタッフも馬を見れる数に限りがありますが
現在、新規スタッフを募集しています!
そして、群馬の馬事公苑や境トレーニングセンターの空いている馬房をお借りし取り組む計画です
Q9. どのようにしたら、日本の社会で、動物の殺処分という問題が減ると思いますか?
馬をはじめ、犬も猫もそうですが、人間のビジネスで繁殖させていますよね
年間の生まれてくる生き物の数を減らす活動(制限)する事が第一です
そうしないと、経済動物やペットは飼い主を見つけられずに生涯を終えてしまいます
Q10. ご支援先のステーブルリープリングとの出会いは、どのような出会いですか?
シーハリケーン号が馬術馬としてクラブを移った先がリープリングさんでした
Q11. ステーブルリープリングでは、犬や猫を救う活動も行っていますが、どのような経緯から馬ではない動物の保護も始めたのでしょうか?
リープリング(ドイツ語で愛するもの)、スタッフ皆、生き物が好きなんです
特に猫は馬との相性が良いのはご存知ですか?
競走馬の厩舎や乗馬クラブの厩舎には、野良猫が自然と集まり、厩務員さんが馬同様にご飯や水をあげています
そして、慣れている猫は馬の場房で仲良く一緒に寝ています
Q12. また、引退馬を調教する際に一番気をつけていることはなんですか?
人馬ともに安全ですね!
やはり、競走馬から引退したばかりの子たちは、全頭というわけではないですが、繊細で臆病で時には噛み付いたり、蹴り飛ばしたりする危険行動をする子も少なくないです
その馬たちに関わるにあたり、人も馬も安全に…が一番です!(リープリング・伊藤さん)
Q13. メンタルヘルスケアの方がいるということで、どのようなことを気を付けて、引退馬の調教やケアを行っていますか?
「人間が、感情的にならない!」
です(笑)
馬たちを叱らなければならない時も、自分の感情をぶつけて叱るのではなく、なるべく冷静に叱るようにしています
とはいえ、できる限り、叱らない方向で優しく馬と向き合い関わるようにしています(リープリング・八木さん)
Q14. 1周年おめでとうございます!今後に向けて一言いただけますか?
ありがとうございます!
今後、馬を愛する人にホースプロジェクト3Sの活動を知っていただき、
たくさんの人に、リープリングへ引退馬が赤城山の麓でのびのびと幸せに暮らす様子を見に来ていただきたいです
Q15. 私は、馬や動物の殺処分についてのフリーペーパーを作成したいと考えているのですが、引退馬や動物の今の現状について教えていただけますか?
引退馬は、競走成績により馬主の都合により、相馬の馬追い(伝統文化)や馬肉として売られ、犬猫のペットフード等にもなっています
動物のビジネスでの繁殖が増え続けるとその分、殺処分の数も増えてしまい、悪い方向に進んでしまいますよね
保護施設で受け入れる犬、猫の数は増え続けているのが現状です
理由は飼い主が見つからない、そして、飼い主の高齢化により面倒が見れない事態が起きています
フリーペーパーの作成、応援しております
Q16. 今後、こういうことを取り組むと良いなど、何かアドバイスが頂けるととても嬉しいです
伊藤さんの熱心な活動に、私はすごく嬉しく取材に協力させていただきました
ホースプロジェクト3Sもそうですが、一人では活動できない
一人そしてまた一人とたくさんの人が加わり、だんだんと大きな組織になって活動が本格化してきます
悩み事は一人で抱え込まず、お父様や身近な人、そして同じ生き物を愛する人に質問することが大事です
生き物を愛する人は、忙しくても必ず相談にのってくれます。ホースプロジェクト3Sも、馬を愛する人、調教師の先生や馬肉は絶対に食べないという一般の人まで意思が通じプロジェクトを起こすことができました
田中さん、ステーブルリープリングのみなさま、沢山の質問をさせていただき、本当にありがとうございます!
今回のインタビューを通して、改めて馬の現状について知り、犬や猫は身近にいる動物になりますが、人間のビジネスで生まれてくる生き物の数を減らすということも殺処分を減らすことにつながる問題であると思いました
ステーブル リープリングで、生き物が大好きな人が集まり、引退した馬がセカンドキャリアとして幸せに生活をできる場所の素晴らしさを感じました
また、「感情的にならない」ということをモットーに、自然を感じる場所でストレスなく自由に過ごしている馬が思い浮かび、とても幸せな暮らしをしているように思います
私も、馬や動物が幸せな暮らしをできる社会へと導いていくことが夢であり、目標です
「ゆーりのプロジェクト」のブログに遊びにきてくださってありがとうございます!!!
これからも、応援をどうぞよろしくお願いします!
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