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きっかけ Start

このプロジェクトは、「大好きな動物の生活を守りたい」という1つの私の強い思いから始まりました!

私は、幼い頃から動物が好きで、特に馬が大好きで、中学生の頃から乗馬を始め、馬場馬術の競技会に出場するのが今でも夢です。

ある時、乗馬をする中で乗馬クラブの馬がどこからやって来ているのだろうかという、1つの疑問が湧きました。調べてみると、ほとんどの馬が競馬あがりの引退馬だということを知りました。なら引退馬は、どこへ行くのだろうかと、さらなる疑問が湧きました。馬の第二の人生の生活の場所はどこなのだろうかと思い始めました。

その答えは、ほとんどの馬が、屠畜(食肉用に殺すこと)や殺処分されているということを知りました(一部乗馬クラブや馬術部へ)。そして、その「殺処分」という社会問題は、身近な犬や猫にも起こっていました。このような思いと疑問から、私は、「動物の殺処分」という社会問題についてのプロジェクト学習を行うこととなります。

プロジェクトをやろうと思った理由

私は動物が大好きですが、母は動物アレルギーがあり、家で動物が飼えない環境です。こんな私が動物と関わり、この殺処分についてやれることは、何があるのだろうかと考えました。

元々乗馬クラブに通っていた頃、そこにいる馬たちのほとんどが元競走馬、いわゆる競馬で走り引退した馬でした。引退した馬は全て乗馬クラブや馬術部、牧場などに行くのだろうなと勝手に思っていました。

しかし、全ての馬の行き場が、これらのような比較的安定した暮らしができるような所ではなく、殺処分されている現状を知りました。私は、この現状を知った瞬間、直ちにどうにか少しでも、馬たちの引退後の余生の暮らしを守りたいと強く感じました。

取材を通して、改めて馬の現状について知り、犬や猫は身近にいる動物になりますが、人間のビジネスで生まれてくる生き物の数を減らすことも「動物の殺処分」ゼロにつながる問題であると学べました。

馬がいる産業は、経済活用として大きい競馬、乗馬、屠畜です。しかし、新しい産業で、堆肥馬として堆肥を売れる馬というところに視点を置き、馬を経済活動の一員としてまわし、馬の新しい居場所があることを知りました。

私も、馬や動物が幸せな暮らしをできる社会へと導いていくことが夢であり、目標です!何かのアクションから動物への支援というサイクルを起こすことにつなげていきたいと同時に思います。

また、どうしたらこの大きなただただ漠然とした「動物の殺処分」ゼロという、ひたすら解決が難しく、それでいて解決が必要な社会問題を、高校生である私が向き合えるかを考えました。やはり、私一人でどう頑張っても、とても解決ができるようなことではありません。もし、私一人で、全ての帰る家が無い動物達を引き取るとなれば、とても広い敷地や食費などが必要になります。そんな環境を今すぐに私が個人的に整えることはできません。金銭的な問題もあります。私にはいますぐにそのような環境を整備することは不可能です。

そこで私は、多くの人に「動物の殺処分」について知ってもらうことが第一歩だと考えました。こうやって今みなさんがこの文章を読んでいる間にも起きている殺処分。その現状を知ってほしいのです。

毎日90匹の犬猫が殺処分されています。その中、犬が16匹、猫が74匹殺されています。年間では、3万2,743匹(令和1年度の環境省調べ)にもなります。

年間約7,000頭のサラブレッドが生まれています!

また、事故や怪我などで、年間約5,000頭もの馬が競馬を引退していると言われています。競馬で役に立てなくなってしまった馬は、食費や維持費だけがかかり、引退後のセカンドキャリアとした第二の人生を歩むことは難しいです。ほとんどの馬が、「いらない」とみなされ、「殺処分」されてしまい、屠畜としてまわり、お肉としての流通が当たり前になっている現状です。

実際に社会の一員として、大好きな動物の生活を守ために、みなさんに取材などで得た現状を広めることにより、少しでも「動物の殺処分」に興味を持ってもらいたい。さらにこの社会課題の解決に向けて動き出したいと強く思いました。

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